―――変化するアート 密閉された2枚のガラス板に内蔵された水と空気と砂。 カラーリングされた砂は比重が異なり、落ちるスピードに差があるため、きれいな等高線の模様を描きます。刻々と変化する不思議な奥行きのある風景は、うねる波や果てしなく続く砂漠にも見えます。 |
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空気の壁にせき止められた砂は、その隙間をぬって降下しようとします。あるときはせきを切ったように、またある時はあるかなしかのくもの糸のようになって・・。時間の経過とともに、上の景色と落ちて行った下の景色が刻々と変化し、その対比を眺めていると引き込まれ、飽きることがない。 【作者紹介】-クラウス・ベッシュ オーストリアの鬼才、クラウス・ベッシュ。彼が得意とするのは、刻々と変化するランドスケープを、自然の砂、水、空気でファンタジックに表現すること。 1990年スイスのウィル展覧会で初めて発表したサンドピクチャーは、そのユニークさと神秘性で大きな話題を呼びました。以来、クラウス・ベッシュはサンドピクチャーの第一人者として「サンドマン」と呼ばれ、確固たる評価を得ています。 【使用している砂について】 刻々と表情を変える、このサンドピクチャーには秘密があります。 混じらず、等高線のようにきれいに積層するのは、非常に粒子の細かい、7種類の比重の違う砂を使用しているからなのです。つまり、落ちるスピードが砂によって違うのです。 そして、それぞれの砂にカラーリングを施してあります。私はこの砂を「レインボーサンド(虹の砂)」と名付けました。実は、この砂を作り出すのに一番苦労しました。 クラウス・ベッシュ |
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密閉された2枚のガラス板に内蔵された水と空気と砂。バックの神秘的な風景画との見事なマッチングで、一秒ごとに景色を変えていきます。 山を築き、時には永遠に続く砂漠の情景を見せ、見飽きることがありません。 ほんの一筋のくもの糸のような砂の落下が、時には滝のようになって流れ落ちる奔流に変化し、突然ピタッと止まる。「アレッ!」と思ってじっと見ていると、思わぬところからまた砂がかすかな一本の糸となって落ち始める。 まるで小さな宇宙を覗き込んでいるような、興奮と期待感が時を忘れさせます。 |
--降下スピードの調整------------------- 砂の落下速度・量は、フレーム内で砂をせき止めている空気の量で左右され空気を多く入れると遅く、抜くと早くなります。(インジェクター=注射器は付属です) ★降下が止まったように見えるときがあります。が、不思議なことに、しばらくすると空気の幕が切れ、また落下が始まります。 | |
空気の出し入れに使うインジェクション。 | 針を差し込む小さな穴があります。 |
落下スピードの調整は空気の出し入れで設定できます。 | この器具で、フレームを360度回転することができます。 |
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